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奥田 英二; 佐々木 純; 鈴木 信弘; 高松 操; 長井 秋則
JAEA-Technology 2015-005, 36 Pages, 2015/03
高速炉における原子炉容器内観察技術は、観察装置等を高温・高放射線・ナトリウム環境といった過酷な条件で使用することから、当該技術の信頼性を担保するために、実機環境下での機能確認が重要な役割を担う。高速実験炉「常陽」では、炉心上部機構嵌合部観察治具を開発し、実機への適用性を確認した。本技術開発を通じて得られた成果を以下に示す。(1)観察画像の画質・鮮明度向上:観察ツールとしてビデオスコープを適用した炉心上部機構嵌合観察治具により、実機環境下において、最小5mmのギャップを明瞭に観察できることを実証した。(2)高線量率・高温環境下におけるビデオスコープの破損防止:耐放射線性・耐熱性に劣るビデオスコープが、高線量率・高温環境下で破損することを防止するため、カバーガスバウンダリを確保した上で、観察時のみに、ビデオスコープを冷却ガスとともに原子炉容器内に挿入する手法を開発し、実機環境下において、当該手法が適切に機能することを実証した。炉心上部機構嵌合部観察治具は、世界的にも例の少ない大規模な炉内補修作業である「炉心上部機構交換作業」において想定されたリスクの回避に資する有用な情報を提供し、当該作業の安全な推進に大きく貢献した。また、ここで蓄積された経験やデータは、稀少な知見として、今後のナトリウム冷却型高速炉の原子炉容器内観察技術の開発に資するものと期待される。
西村 昭彦
no journal, ,
高温大型構造物の代表である原子炉、とりわけ高速中性子を利用する次世代炉においては、その安全性向上のために定期検査の充実のみならず運転中のオンラインモニタリングが不可欠である。原子力機構では、新たにナトリウム循環施設の建設を進めており、本施設を利用した各種の保守保全技術の高度化を計画している。今回、原子力機構では、超短パルスレーザ加工により製作した耐熱FBGセンサをナトリウム配管に実装し、その熱膨張や重量歪みを計測できるようにした。本施設の最高運転温度は550度である。本技術は800度以上の高温で運転される高温ガス炉による水素製造ループのオンラインモニタリングの基盤技術に役立つ。